2018.11.01“hiiragi” -ヒイラギ-
むかしむかし、キラキラと輝くひとつ星のもと、イエス・キリストが産声をあげたといわれるクリスマス。
その日は一年でいちばん夜の長い冬至のころでもあったところから、太陽の復活とともにイエス・キリストの誕生をお祝いしたのが始まりだといわれています。
サックスブルーの空から静かに舞い降りる雪は、柔らかな光を受けていくつもの美しい結晶となり密かにその姿をあらわにします。
そっと、木の枝に、草の葉に、そして肩に…
遠い昔から、数えきれないほどたくさんのジュエリー・モチーフとなってきた雪の結晶を、CASUCAの思いで実現してみました。
けなげで力強い野の花のようでもあるので、子どものころお伽の国の植物に違いないと思った特別なカタチの葉の名前をつけて…
“hiiragi” 小さな宝物。
2018年のクリスマスをよりいっそう美しくキラキラした忘れられない時にして、
そして、大切なお守りとなってずっとあなたに寄り添い、輝き続けてくれることでしょう。
あのひとつ星のごとく。
いま、この世に生きるわたしたちが、これから先、さらにその先に生きる未来のこどもたちに。
小さな永遠のジュエリー、
C A S U C A
2018.08.05hiyasins
わたくし安野ともこがスタイリストと衣装デザイナーの仕事と並行して、2007年から始めたジュエリーブランドCASUCA(カスカ)も、表参道に移って一年が過ぎ、たくさんのお客様が足を運んでくださる愛しい場所となりました。
これもひとえにみなさまのお力添えがあってのことと、感謝いたしております。
このたび2019年に向けてお披露目する新作に、hiyasins(ヒヤシンス)と名づけました。
球根栽培で小学校の教室の片隅に居たあの素っ頓狂な花の佇まいが好きでした。
退屈な授業中に時々目をやり眺めたヒヤシンスは、透明な水の中にどっしりと根を生やしてたくましく、いつも静かに居てくれる友達のひとりのような、そんな気がしていました。
また、大好きだった祖母が使っていた小さな鏡台の引き出しで見つけた古い指輪の、そのオーバル型のモチーフが本当に素敵で、それをいったいいつ祖母が着けるのだろうとドキドキ、ワクワクずっと気になり憧れていました。
それがわたしにとって、宝石というものに触れた最初の出逢いだったかもしれません。
そのせいかクラシカルな楕円形はかねてよりとても惹かれるカタチ。
今回はその長丸をモチーフに、そこにまた今までとは違うキラキラ輝くラフなテクスチャーを加え、単純だけれど独特なキラキラ光るジュエリーたち。大きさの違うそれぞれに合わせた個性。その職人による手業のタッチひとつひとつを探索するかように見つめ、思わず触りたくなってしまう。そんなシンプルかつ存在感のあるジュエリーを目指しました。
ヒヤシンスの花言葉は「悲しみを超えた愛」。
なんて素敵な言葉でしょう。
なにかあってもそれを乗り越える強さを身に着け、そして周りには支えてくれるたくさんの方の愛があることを信じたいものです。
そんなことを心に刻むための証として、この”hiyasins”を身につけていたいと思います。