可憐なのにクール。密やかなのに印象的。
肌に寄り添うようになじみながらも美妙な存在感をしめすC A S U C Aのジュエリー。
CASUCAはポルトガル語の「あばら屋」という言葉に、日本語の「かすか」の音を重ね合わせて、2007年の夏、誕生しました。
子供の頃、秘密の隠れ家にしていた、朽ち果てたちいさな空き家。
青いガラス瓶のかけらや不思議な模様の石。
じぶんだけの宝ものを隠してドキドキしていた思い出がふとよみがえって・・・
大人になったら記憶の彼方に消え去ってしまいそうな、そんな星くずのような思いを、ささやかな宝石たちにたくしました。
流れ星の残像。月明かりにきらめく夜露をまとった蜘蛛の糸。叱られて、泣きながら眺めた窓の外の景色には、いつの間にか悲しさを忘れさせてくれる神様からの素敵なプレゼントが発見できたものです。
そんな愛おしくもかすかな輝きをイメージしてできた、できるだけ細身で、できるだけ輝度が高くて、できるだけ優雅な、このうえなくキラキラと輝くプレーンでフラットなチェーン。それは C A S U C A のかねてからの想いの結晶といえます。
肌身はなさず身につけていたい。だけどすこし気分が変わって、しばらくのあいだ宝石箱や引き出しの中に置き去りにすることがあったとしても、暗がりの中でそっと静かに輝いていて、宝ものとしての誇りは決して失わないでいてほしい。
わたしたちは、そんな想いを込めてみなさまのお手元にジュエリーを送り出しています。
光をあつめ、肌に寄り添うように優しく輝くジュエリー C A S U C A
CASUCAブランド誕生秘話
すべてはハッカから始まったのでした。
2007年春、日本テレビでドラマ「ホタルのヒカリ」のオンエアが始まると、その第一回目に主演の綾瀬はるかさんが身につけていたとてもとても小さなネックレスが、ドラマを観ていた多くの女性の目を釘付けにしました。
そのネックレスに気をとめた人たちは、すぐにテレビ局のサイトをチェックしたり、録画のタイトルバックをコマ送りにして、そのネックレスのブランドを特定しようとしたところ、ほどなくCASUCAというのがどうもそのネックレスのブランドではないかということが、明らかになってきた。しかし、検索エンジンを使って調べても、どこにもCASUCAというブランドのホームページも見つからなければ、なにひとつとして情報が見当たらない。
それもそのはず、そのCASUCAというブランドはスタイリストの安野ともこが自身の仕事に使うためにデザインし、知り合いの作家に頼んで作ってもらっていた幾つかのジュエリーを、このままではもったいないから商品化しようということで、そのブランド名もそのジュエリーたちの持つ「はかなくてかすかなたたずまい」という雰囲気と、安野ともこが子供の頃の思い出に残る近所でよく遊んだあばら家をスペイン語で表すCASUCAという名前に落ち着いたという、まだそんな段階で、たまたま「ホタルのヒカリ」で綾瀬はるかさんが身につけることになってしまったのです。
気がつけばネット上で何人もの人がCASUCAを探していたり、web検索するとまったく関係のないジュエリーショップに誘導されるという事態に直面し、これは一刻も早くブランドを立ち上げて発表しなければと、慌てて商品の撮影をしてホームページも作ることになりました。
そんなこんなで最初はお店があるわけでも、セレクトショップなどに卸してもいなかったので、ホームページで通信販売という形でのみ販売をしていました。メールで注文してもらい、こちらもメールに返信しお金を振り込んでもらい発送する。それもジュエリーケースはケース屋さんで買ってきたものにみんなで絵の具を塗ってCASUCAらしさを出したり、本当に手探り手作りのブランドからのスタートでした。